相談症状一覧

子宮筋腫・子宮内膜症について

骨盤の中に位置する西洋ナシのような形をした中空の臓器が子宮です。子宮の上方3分の1を子宮頚部と呼びます。 子宮体部の内側は粘膜(子宮内膜)で覆われ、その下に不随意の平滑筋でできている筋層、さらに子宮の外側を覆う、しょう膜があり子宮平滑筋にできた良性の腫瘍を子宮筋腫、子宮内膜を形成する組織が、子宮以外の場所に出現する病気を子宮内膜症と呼びます。 子宮筋腫の原因 他の腫瘍と同様、原因は不明ですが、発生や増殖に女性ホルモンのエストロゲンが関係していることは間違いありません。閉経後にエストロゲンの分泌が少なくなると、筋腫はそれ以上大きくならず、縮小することさえあります。 子……

アルツハイマー型認知症について

脳の中の記憶、理解、判断などの精神機能を担う部位が病気に侵され、それによって痴呆になるのがアルツハイマー型認知症です。 人によって差がありますが、十数年の経過を経て次第に悪化する症状です。 種類と原因 初老期に発症するアルツハイマー病と、高齢になって発症するアルツハイマー型老年認知症があります。病気の原因はまだ不明ですが、アミロイド・タンパクがまず脳の灰白質(皮質)に貯留し、それをきっかけに、老人班や神経原繊維変化(後述)が生じてくると考えられています。 この神経原繊維変化などによって神経細胞が障害を受け、その結果、脳は委縮し脳の重さも減ってきます。異常は神経細胞の形に現れるばかり……

バセドウ病について

バセドウ病は甲状腺の自己免疫疾患であり、甲状腺ホルモン過剰症とも言います。若い女性に多くみられる病気ですが、中高年で発症することもあり、男性にも発症する症状です。 バセドウ病の原因 甲状腺は前頸部の皮膚の下、器官の前方にある臓器(内分泌腺)で、全身の新陳代謝を調節するホルモン(甲状腺ホルモン)をつくっています。甲状腺ホルモンの生産・分泌は、脳の下垂体(前葉)から分泌される甲状腺刺激ホルモンが増えたり減ったりすることにより、うまく調節されています。 バセドウ病では、甲状腺刺激ホルモンとよく似たはたらきを持ち自分の甲状腺に作用する抗体が体内にできます。自己抗体は、ちょうど甲状腺刺激ホルモ……

顔面神経麻痺について

顔面神経麻痺とは、病気やけがなどによって顔面神経に障害が生じ、表情筋を動かせなくなった状態をいいます。大きく末梢性麻痺と中枢性麻痺に分けられます。   中枢性顔面神経麻痺(脳梗塞など病気が原因) 脳梗塞の発症に伴って起こる顔面麻痺は同時に話しにくさや手足のしびれなどを伴う場合が多く、緊急に神経内科や脳神経外科等での治療が必要です。   末梢性顔面神経麻痺 末梢性顔面神経麻痺の約7割が明らかな原因が特定されないものです(=ベル麻痺と呼ばれます)。 ベル麻痺の場合、明らかな原因が特定されにくいため、……

メニエール病について

めまい(ぐるぐる回る回転性のめまい)と、片耳の難聴や耳鳴りを主症状とする疾患です。 突然の激しいめまい発作が30分~長時間続き、難聴や耳鳴り以外にも吐き気、嘔吐、腹痛なども伴い、発作時は立っていることができません。 めまいが治まると難聴や耳鳴りも元に戻りますが、不定期にめまい発作を繰り返すたびに少しずつ難聴が悪化していくのも特徴の1つである。30~40代の女性にやや多く、やせ型で几帳面、神経質な性格の人がなりやすいという統計もあります。 メニエール病の原因 発症のきっかけとして、精神的ストレスや肉体的疲労、睡眠不足が引き金になることが多いです。はっきりとした原因はまだ不明で……

眼精疲労について

昨今、酷使による目の疲れや痛みを訴える人が多くなっていますが、たかが目の疲労とあなどってはいけません。というのも、休息や睡眠で十分に回復しない状態が長く続くと、目の疲れ以外にも更に全身の症状も出て回復しづらい悪循環に陥ります。 眼精疲労が起こる原因 慢性的な眼精疲労は、首や肩の凝り、頭痛、めまい等を引き起こし、ひいては精神的ストレスなど身体全体に影響を与える要因にもなり得ます。眼精疲労が起こる原因はさまざまあり、目の使い過ぎ、過労、睡眠不足、ストレス、眼鏡やコンタクトの度が合わなくなっている等も関わっています。 最近はパソコン、スマホなどの画面を長時間にわたって見続け、特にゲーム……

ストレートネックについて

横から見て緩やかなS字カーブを描いているべき頚椎がまっすぐになってしまった状態のことをいいます。 ストレートネックの症状と原因 ストレートネックは、首の痛みや頭痛、手のしびれなどといった症状を招きます。加えてめまいや吐き気などを訴える人もいます。 原因は日頃の姿勢が悪いことです。スマートフォンやパソコンを操作するために前のめりの姿勢を長時間にわたってすると、重い頭がうまく支えられなくなり、S字カーブが崩れてしまいます。 健康な状態ではなくなるため血行が悪化し、さらに姿勢が悪くなります。 ひどい症状に見舞われる人はこの悪循環を長期間にわたって繰り返すことで、筋肉……

スマホ首について

最近話題となっているものに、スマホ首があります。一体何のことだかわからない、そういった人も多いのではないでしょうか。 スマホ首とは、スマートフォンをよく使う人に起きるストレートネックのことをいいます。 スマホ首の症状と原因 スマホ首の症状として、肩や首のこり、背中の張り、眼精疲労、長時間画面を見つめることによる視力の悪化があります。またスマホ首になると自律神経にも悪影響が出る為、だるさ、おなかの不調、不眠などの症状が出ることがあります。 その原因は、スマートフォンを使う際にうつむくことであり、このうつむいた状態が長時間続くとストレートネックになりやすいのです。 ……

動悸について

動悸とは、自分の心臓の拍動(心拍、ドキドキという動き)に敏感になって、不快感や違和感を自覚する状態のことです。動悸は心臓と密接に関係していますが、動悸があるからと言って全て心臓に欠陥や病気があるということではありません。 心臓は1分間に60~70拍で規則的に収縮しますが、このリズムが崩れることを総称して不整脈と呼んでいます。不整脈も治療が必要な場合とそうでない場合があります。 動悸の原因 病気として、貧血、低血圧、甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)、更年期障害、低血糖などがあると、その影響を受けて動悸を自覚することがあります。 また、こころの病気(パニック障害やうつ……

五月病について

「五月病」は病院などで使われる正式な病名ではありませんが、4月の年度替わりを経て5月連休明け頃からなんとなく体調が悪く学校や会社に行きたくない、授業や仕事に集中できないなどの状態を総称して「五月病」と呼びます。 五月病の原因 主な原因はストレスです。進学や就職など新しい環境に変わる人が多い新年度は、特にストレスが溜まりやすい時期と言えます。 そのためストレスが溜まっていることに気づかず、無理をしてしまうこともあるでしょう。また、職場や学校の環境が合わず「適応障害」を起こしていることもあります。 五月病の症状 初期症状としては、無気力、食欲不振、不眠などが挙……