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心臓疾患は午前中に起きやすい?

午前中に起きやすい心臓疾患。
実際のところ、狭心症、急性心不全(突然死)、急性心筋梗塞などの発症は疫学的な調査でもハッキリと他の時間帯より午前中に多発しています。

「目覚める」と言うことは自律神経系の主従が逆転することです。
”ケンカ神経“とも言われている自律神経系の主従は、目覚めた時「副交感神経」優位から「交感神経」優位にスイッチが切り替わります。

夜明け頃、心拍数も血圧も低い状態からいきなり交感神経優位になると、心拍数や血圧も急上昇し、さらに血液の粘度も上がってしまいます。
このとき血管にかかる負担は、仮に動脈硬化がある場合だと、血管の問題がある部分と健康な部分との境目に強い力が加わり、そこが傷口になってしまいます。

すると血小板がフィブリンという目の細かい網を張って傷の修復をしますが、時としてその修復がかえって血管そのものを塞いでしまう事もあるのです。
それが冠状動脈(心臓を養う動脈)で起これば心筋梗塞の発作。

統計的に突然死が多いのは、月曜日と木曜日の午前中だそうです。
時間ギリギリまで寝ていて、目覚ましで急にバタバタ動き出す、というのはよくありません。

朝はゆとりをもって目覚めからゆっくりで動き出せば、自律神経の切り替えもスムーズです。

朝、少しのゆとりを持つことで、一日どころか一生が変わってくるのかも。

 


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