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脳幹は生命維持の中枢(コントロールセンター)です!


薬の働きは病気を治すことではない?!

薬は一般的に病気を治してくれるものというイメージが定着していますが、正確にはその多くが、特定の症状を抑えるものです。例えば風邪の場合、ウイルスの侵入を感知すると体はそれを排除しようと熱を出したり、咳を出したりします。いわば体の防御反応なのです。薬は一見、病気を治しているようでいて、この大切な防御反応を弱めてしまいます。今日ではこれが病気を長引かせる1つの原因と考えられています。

根本解決をしないのは薬や施術が効かないからではなく体に本来備わる自然治癒力・免疫力が低下しているのが原因なのです! この力を引き出すのが天竺の脳幹療術

病気になりにくい体の維持には脳幹が深く関わっています。

脳幹は生命維持の根幹、つまり生命活動の司令塔です。脳幹が正常に働かない限り、何をしようと健康で生きていくことは出来ません。私たちが無意識に行う呼吸や心臓の活動、体温調節など、生命維持に関係するすべての神経に脳幹が指令を出すことで、内臓の働きを維持したり、体温や呼吸を調節しています。

 

生き物は体の内部からも外部からもいろいろな影響を受けて生きていますが、外部からの影響によって体の内部がすぐに変化するようなことはありません。安定して生命活動を営めるように、自ら体の内部環境(体温、血圧、体液の浸透圧など)を一定の範囲内に保つ機能が働いているのです。

 

人間の体は「自律神経系」「脊髄・筋肉系」「内分泌系」「免疫系」という4つの仕組みによって恒常性が維持されています。脳幹はまさにこの4つの仕組みすべてに関わるコントロールセンターとしての役割を担っているのです。したがって脳幹が適切な指令を出していれば常に健康な状態が保たれ、病気になりにくい体が維持されるのです。

脳幹の働き
  • ホルモンの内分泌調整機能
  • 食欲、睡眠などの本能行動の調整
  • 消化や呼吸などの動きを司る自律神経調整機能
  • 学習、集中、記憶や精神状態に関与
  • 発汗や発熱等の体温調節
  • 毒素の排出の調整
  • 運動神経や知覚神経の働きを持つ脳神経への司令
  • 全身の筋肉の調整
  • 歩行や姿勢の制御や高度な運動機能の調節
  • 摂食、発音、呼吸と循環(心臓の働き)の調整
  • 怒りや恐れ(ストレス)などの情動行動の調整


天竺の脳幹療術の特徴

上部頸椎(頸椎1番、2番)の状態は「脳幹の働きの良し悪し」と密接な関係にあります。上部頸椎の状態が整う(ゆがみがなくなる)と脳幹が活性化し、脳から全身への神経伝達が活発になり、動物本来の機能=生命力を取り戻すことになるのです。

天・竺の施術は「自分の体は自分で治す」というコンセプトに基づき自己免疫力・自然治癒力を最大限に高める自律神経免疫療法です。
つまり誰もが生まれながらに持つ本来の生命力を引出し、内側から健康へと導く療法です。 
脳幹療術は自律神経系に働きかけることが最大の目的。だから部分的な症状や痛みををとるためだけの対症療法ではなく、病気の根本的な原因を追究し、生命力の根源である脳幹の力を引き出す真の原因療法です。


脳幹をさらに細かく知りたい人のために

脳幹は、間脳(視床・視床下部)、中脳、延髄、橋で構成されています。
 

間脳

間脳は視床脳(ししょうのう)と視床下部(ししょうかぶ)とに分けられ、内臓やすべての器官を管理している自律神経の中枢になる部分です。

自律神経が体の状態を把握し、適切な信号を送り続けることによって、人間は意識しなくても心臓が動き、呼吸をし、眠くなったら自然に眠るようになっています。自律神経系、免疫系、ホルモン系という3つの系統の機能がバランス良く整っていると人間は健康な状態を維持することが出来ます。

しかし疲労やストレス等の要因で間脳の働きが低下してくると、自律神経やホルモンの調整が正常に働かなくなり、結果として免疫力も低下して病気になると考えられています。
また、病気になっても間脳の働きが十分でないと自然治癒力が高まらず、元の健康な状態に戻すことが出来ません。

糖尿病や高血圧といった生活習慣病も、間脳の働きの低下が原因と考えられます。 また認知症や更年期障害等も、間脳の働きの低下が大きく関わっているようです。

 

中脳

大脳と脊髄、小脳を結ぶ神経が集まっている部位。

中脳には、眩しい光が入ったときに瞳孔を収縮させる対光反射やピントを合わせる調節反射など視覚反射と眼球運動に関する反射の中枢があります。
また聴覚の重要な中継所でもあり、聴覚刺激に対して反射的に眼球や体の運動をおこしたり、歩行時の身体の姿勢、平衡の制御などに関する中枢にもなっています。
 

延髄

延髄は大脳や小脳と脊髄をつなぐ中継地点で、身体の感覚情報や大脳の命令伝達が通過する神経回路の大動脈です。

呼吸中枢や循環の中枢など生命維持に重要な中枢が存在し、生きていく上で必要不可欠な部位であるため、延髄がダメージを受けると呼吸停止などが起こり、生命を維持するのが困難になります。
延髄は一生眠らない脳と言われるほど生命維持の中枢となっていますが、他にも重要な機能があります。
 

声帯や咽頭の筋肉を調整する

延髄内にある疑核という喉の筋肉中枢が、食べ物や水分を飲み込んだり気道に呼吸を促す働きを管理しています。疑核に障害が起こると、声のかすれや飲み込みなどの機能が十分に働かなくなります。
 

味覚をつかさどる

延髄内には舌神経の中枢があり、味覚を感じたり、舌を動かす機能を管理しています。延髄のこの部分に障害が起こると、味覚不全などの症状が出現します。
 

細かな作業や動作をつかさどる

身体で得た感覚情報は、延髄から小脳に伝えられます。
延髄のこの部分に障害が起きると小脳性運動失調や筋肉の緊張低下が起こり、手や足を使って行う細かな作業や動作ができなくなります。
 

平衡感覚の中枢

三半規管での平衡感覚が延髄を経由して小脳に伝えられます。

延髄のこの部分に障害が起こると平衡バランスが乱れたり、ふらつきやめまいが発生します。

歩行はもちろん、立つことも困難になります。
 

眼球運動中枢

「眼を動かす」という大脳の命令や「瞳孔の収縮・拡大」という自律神経の命令は、延髄網様帯から眼球内外の筋肉へと伝えられます。

延髄のこの部分に障害が起こると、眼球筋肉の情報伝達が不完全となり、瞳孔の縮小・眼球の陥没・眼瞼の下垂といった症状が発生します。
 

橋は小脳との重要な連絡路です。多くの脳神経核が存在し、三叉神経、外転神経、顔面神経、聴神経といった脳神経が出る部位。

脳幹を経由する多くの伝導路が橋を通過し、大脳皮質からの運動性出力を小脳へと伝える経路などが存在します。

脳出血の中でも最も重症なのが、脳幹部に出血が起こる「脳幹出血」で、脳幹でも一番出血が起きやすいのが橋です。

この部分で出血が起こると、発作後数分で意識がなくなり、手足が動かなくなり、そのまま死に至ることもあります。


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