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子宮内膜症についてのおはなし。

生理痛に悩まされる女性は多くいます。
男性には知るよしもありませんが、こどもを産める性の特権の裏返し?かもしれません。

女性の病気の一つに子宮内膜症があります。(最近急増しているのこと)
ある統計では年間13万人(もちろん女性のみ)ほどの受診者がいるようですが、年齢的に20~30代が最も多く、未受診者を含めると100万人位はいるのではないかという事です。日本全国で60~70人に1人の割合になります。

ちなみに子宮は生理が近づくと排卵に備えた子宮内膜が増殖して子宮壁が厚くなり、排卵が終わると厚くなった内膜がはがれ落ち体外に排出されて生理(月経)が始まります。
ところが子宮内膜症の場合、この内膜と同じ細胞が子宮以外の卵巣、輪卵管、さらには膀胱、大腸などの器官で増殖し、生理のときに一緒になってはがれ落ちるときに激痛を伴います。
さらにはがれ落ちたモノが腹腔内に溜まって炎症や癒着を起こすのです。

その痛みは激しく、子宮内膜症であると診断された人のアンケートによると10人に1人は救急車を呼んだことがあり、4人に1人が転げ回る程の痛みで鎮痛剤も効かないほどだそうです。
特定の原因は今のところ解明されていませんが、この内膜症を治療する時にプロゲステロンというエストロゲンに拮抗するホルモンを投与することで症状が緩和されることがわかっています。
ホルモンバランスの乱れが関係し、環境ホルモンとの問題も指摘されています。

表から見えない体の中で起こる痛み。女性ならではの苦痛を知るとき、ちょっと優しくなれたりしません?男性の皆様。


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