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日本文化と腰痛との関係

昔の日本人は比較的、ひどい腰痛持ちが少なかったといいます。全く無い訳ではないのですが、そこには日本特有の文化が関わっているとのこと。

その典型的なものが、世界最大の腰ベルトである『帯』の発達にあったから。
江戸時代の初期までは男も女も、帯の締め方は男スタイルの伊達巻き。元禄時代に近づく頃には、女性は今日の様なとてつもなく幅の広い“世界最大腰ベルト“を巻くようになりました。
前かがみ等が出来ないから、自然と日常性格の中で膝立ちする作法が生まれたのもうなずけます。

しかしその分、頭部は男性はちょん髷、女性は日本髪の独特のヘアースタイル。この為に「箱枕」を使用して後頭下縁に枕をしていたものだから、寝返りはうちにくく、肩こりは年中。考えただけでも寝違いが起きそうな時代ですね。それゆえ昔の「あんまさん」は、肩もみが中心でした。今も昔も、ひとはリラクゼーションを求めるものです。

明治に入ってからの日本は西洋文化の影響を受け、着物から洋服へ、ぞうりや下駄から靴へと変貌を遂げます。すべてが目新しく新鮮でオシャレを楽しむようになった日本人は、今までの日本文化に加え、西洋の食べもの、生活習慣にも興味を持つようになり、結果として西洋文化が広まっていきました。生活スタイルが変わっていくこの時代に、従来の肩コリに加えて格段に腰痛持ちの人が増えたとされています。

早くからカイロプラクティクの研究が進んできたとされる欧米では、日本人に比べ体型も大きく腰痛で悩まされている人が多かったのでしょう。
現実に直面した時、誰しも必死で解決法を模索するものです。


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