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獅子身中の虫

仏教の教えの中にも出てくる「獅子身中の虫」。
むかし戦国時代の戦いで、味方になりすました裏切り者のことをいいます。
内部にいて恩恵をうけながら、害をなすもののたとえが「獅子身中の虫」。

今回は人の身体の中のお話です。

人の身体の中にも「獅子身中の虫」がいるのです。
皆さん良くご存知の「免疫」は、人体の防御本能です。外部からウイルス等が侵入したらリンパ球などが察知し、特別攻撃隊が編成され、ただちにウイルスなどに向かっていきます。ウイルスによっては、上手くやっつけてしまえるケースと、なかなかそうはいかないケースが出てきます。殺せない手ごわいウイルスは、逆に少しずつ体に取り込まれ、仲良くなってしまう事があります。これが「抗体作成」なのです。抗体を作る事により身体を馴染ませ、今度同じウイルスが入って来てもすでに抗体が出来ているので病気になりにくくなります。
これが免疫機能ですが・・・ところがです。
同じウイルスがこの抗体と仲良くなってしまい、まさに「獅子身中の虫」に成り代わります。体内の中で倍の暴走をしだすと、身体はこの暴走に対し反応を起こすのです。これを「アレルギー反応」反乱因子と呼び、自らの身体と闘うことになります。

そもそも「裏切る」ことは、古今東西を問わず最も怒りをかきたてるものと知られ、刑法においても、あらゆる国家において国家への裏切りは、最高刑かそれに準ずる刑を課せられるとか。心得ましょう、裏切る行為は自分にとって得するどころか大きな損失を得るだけだということを。

 


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