自律神経の症状

不定愁訴について

いつも体がだるい、寝ても疲れがとれない・・・等ずっと調子が悪いという方が最近増えています。病院で調べても特に異常なしという場合、その症状はひとまとめに不定愁訴と呼びます。 とてもあいまいで病名がつきにくく、個人の症状もさまざま・・不定愁訴とは何なのでしょう? その原因はからだの歪みにあるかも・・と考えたことがあるでしょうか。 ひとつひとつの細かい症状を追わず、なぜそのような症状が慢性的に現われているかという原因をたどっていくと、その根本解決へのヒントが見えてきます。 人は頭の重さ(5~6㎏)、その全てを首によって支えています。日常生活のさまざまな場面で前かが……

不安症について

「不安症」(不安障害)とは、その人が置かれている状況にそぐわない激しい不安が慢性的に、また変動しながら続く状態のことを言います。 「不安症」の症状としては、発汗、息切れ、めまい、心拍数の上昇、ふるえなどがあります。不安という感情は誰しもが持ち合わせており、いわば正常な感情の一つで、通常、その原因と特定されるものが取り除かれれば自然と解消されていくものですが、極端に日常生活に支障をきたすほど不安が強く、長く続くようであれば「不安症」とみなされ、精神障害として治療が必要になります。 多くの場合、薬物療法が行われます。また、「不安症」のひとは、うつ病を発症しやすい傾向にあります。 ……

更年期障害について

「更年期障害」とは、女性が閉経を迎える前後10年間(平均的に45歳頃~55歳頃)くらいの時期に起こる様々なからだの不調のことを言います。 患者数は圧倒的に女性が多いのですが、女性に限らず男性にも同じく症状が認められる報告があり、一時期は「男の更年期障害」という言葉が飛び交うほど話題になったこともあります。 更年期障害の原因 「更年期障害」が起きる主な原因として、3つのことが挙げられます。 1つ目は加齢やエストロゲン(女性ホルモン)の欠乏といった身体的ストレス、2つ目は性格などに由来する心理的因子、3つ目は仕事や家族関係(家庭環境)に起因する社会的因子。 これらが重なって関与し……

冷え症について

「冷え性」とは一言でいうと「血行障害」です。女性に特に多くみられ、月経や出産などによる骨盤内のうっ血や貧血、自律神経の失調、ホルモン分泌の異常、新陳代謝機能の低下などが原因として起こります。また、ホルモン分泌の変動が激しい思春期、出産前後、更年期の女性はとくに冷え性になりやすい傾向があります。 自律神経は、急激な気候の変化などに伴って乱れやすく、過度な湿気、長時間による冷房、睡眠不足、食事のかたより、身体を冷やす生野菜や果物の食べ過ぎ、甘いもののとり過ぎ、薬の飲みすぎなど、日常生活を送る中にも様々な原因が潜んでいます。 体温変化による症状 36.5℃・・・・健康体で免疫力……

便秘について

便秘とは、排泄物が大腸内に溜まっているにも関わらず、何らかの不調によって正常な排泄が行われない状態のことですが、「正常な排泄」には個人差があるため、何をもって便秘と定義づけられるのかは、明確ではありません。 日本内科学会では「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」とされています。重要なのは、何日間便が出ていないかではなく、「残便感や苦痛を感じるか」だといえます。   便秘の原因 では便秘になるとどうして困るのでしょうか。  便秘というのは便が大腸内に溜まった状態です。この状態が続くと、悪玉菌が増加し、発がん物質や発……

気象病

「気象病」とは、気象や天気が変化すると発症したり、症状が悪化したりする病気のことです。 例えば梅雨時期に関節に痛みが出たり、雨が降る前に頭痛が起きる。季節の変わり目にはめまいやだるさを感じるなど、症状は人によって様々ですが、痛み以外にも、ぜんそくやうつ病が悪化するケースも多く聞かれます。 「気象病」というくらいですから、気象要素である、温度、湿度、気圧など、特に気圧に大きく影響を受けるため、低気圧になりやすい春や秋、梅雨時、台風時に体調が悪く、比較的気圧が安定している冬は体調が良い日が多いことも特徴としてあげられます。しかし昨今の異常気象では、一年中、気圧の変化も季節を問わず目まぐ……

高血圧について

高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいい、血管に常に負担がかかるため、血管の内壁が傷ついたり固くなることで、動脈硬化を起こしやすくなります。さらには、脳卒中や心疾患(心筋梗塞、狭心症など)、慢性腎臓病などの重大な病気につながる可能性も出てきます。    脳卒中 、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの中でも、 高血圧によって最もリスクが高くなるのが脳卒中です。 脳卒中は命が助かっても、運動障害や言語障害が残りやすく、長期のリハビリが必要となることも少なくありません。   慢性腎臓病の場合、 血……

自律神経失調症

自律神経失調症とは、自律神経のバランスが崩れることによって起こる病気で、特に精神的なストレスが引き金となって発症することが多く、 一般に内臓などの疾患から来るものではないため、なかなか診断が難しいようです。     よく「病院でいくら検査しても悪いところが見当たらず正常と言われるが、自分ではとてもきつく、明らかにつらい自覚症状はある。はた目からはわかりにくく、周囲の理解が得られず悩んでいる」などの声は多く聞かれます。   自律神経は、交感神経と副交感神経がお互いにバランスをとりながら、日常のさまざまなストレスから体を守っています。 &……

うつについて

  「うつ病」はその病名が示すようにうつ状態を中心症状とする病気です。  悲しいことやストレスが重なれば誰でも憂うつになったり気分が沈んだりしますが、そのうつ状態と「うつ病」には多くの類似点があり、はっきりと区別がつかないことが少なくありません。つまり、両者は病的であるかないかの違いに過ぎないのです。 病的でないうつ状態は一時的なもので、時間の経過とともに自然に回復していきますが、「うつ病」は自然に回復することはなかなか難しく、長期間にわたって持続します。 また、うつ病にはさまざまな身体症状が現れます。  落ち込むなどの精神症状が目立た……

起立性調節障害について

循環器疾患のひとつで、特に10代に発症しやすい病気です。中学生の約1~2割ほどで、現在も増え続けています。 ただ、日常にありがちな事柄のひとつを起立性障害の症状だと判断するのは難しく、本人も自分の身体がどうなったのか分かりません。周りの人からも「起きられないのは起きたくないからだろう」、「怠けている」などと言われ、本人も意志とは逆行して思うようにならない状態に、「自分はダメなんだ」と思ってしまう傾向があります。 起立性調節障害の症状 ・朝、すっと起きられない。 ・朝、起きると頭がいたい。 ・立ちくらみやめまいがする。 ・午前中は特に調子が悪い。 いくつか思……