精神の症状

統合失調症について

統合失調症について 統合失調症は、考えや気持ちがまとまらなくなる状態が続く精神疾患で、その原因は脳の機能にあると考えられています。思春期から40歳くらいまでに発病しやすく、約100 人に1 人がかかるといわれています。このことからも、決して特殊な病気ではありません。 発症の原因 統合失調症の原因はまだはっきりとわかっていませんが、脳内で情報を伝える神経伝達物質のバランスがくずれることが関係しているのではないかといわれています。また、大きなストレスがかかることなども関係があるようです。 遺伝子も関与しているといわれていますが、単純に遺伝子だけの問題ではなく、さまざまな……

パニック障害について

  パニック障害の原因についてははっきりと解明されていないものの、脳幹からの神経伝達物質のバランスが崩れることが大きく影響しているのではないかと考えられています。  脳内のセロトニンとノルアドレナリンのバランスが崩れることでパニック障害は起きやすくなります。  脳幹がコントロールしているセロトニンには、ほかの脳内神経伝達物質の情報をコントロールし、興奮を抑え精神状態を安定させる働きがあります。また脳幹が関わっているノルアドレナリンには不安や恐怖感を引き起こし、血圧や心拍数を上げる働きがあります。  脳幹の働きが悪くなるとこの2つの神経……

心の病について

心の病には、統合失調症、うつ病、神経症、心身症、アルコール中毒に代表される嗜癖、中毒など多くの種類があります。 神経症と心身症の違いは、強烈なストレスや葛藤があり精神的に不安定な状態になるのが神経症です。ストレスや葛藤のために身体の病気になるのが心身症です。代表的な心身症に胃・十二指腸潰瘍、気管支喘息、高血圧症、湿疹などの症状があります。 神経症の主な症状 1不安神経症 理由もなく漠然とした不安に襲われたり、人前でしゃべることが不安でどきどきして落ち着かない、など 2心気症 実際には悪くないのに、胃、腸、心臓、頭などに病気があるのではないかと、絶えず心配する。 3強迫……

五月病について

「五月病」は病院などで使われる正式な病名ではありませんが、4月の年度替わりを経て5月連休明け頃からなんとなく体調が悪く学校や会社に行きたくない、授業や仕事に集中できないなどの状態を総称して「五月病」と呼びます。 五月病の原因 主な原因はストレスです。進学や就職など新しい環境に変わる人が多い新年度は、特にストレスが溜まりやすい時期と言えます。 そのためストレスが溜まっていることに気づかず、無理をしてしまうこともあるでしょう。また、職場や学校の環境が合わず「適応障害」を起こしていることもあります。 五月病の症状 初期症状としては、無気力、食欲不振、不眠などが挙……